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2012年07月07日

宮大工 西岡常一の遺言

宮大工 西岡常一の遺言

1Fは58席だけのミニシアター。
仕事帰りの職人服を着たグループが何人か。満席状態で立ち見の方もいらっしゃいました。
祖父から宮大工としての心構えをたたきこまれるための第1段階は「土になじむこと」農業学校で土を通して自然、四季の変遷を体で味わうこと。
まるで宮澤賢治みたいだな?と思った。
カンナをかけるとシュルシュルと長く帯状になったカンナくずが宙を舞う。面はつるつるとしていて薄く透き通っている。
ノミで垂直に降ろすとスッと平面の切断面が出来る。
ノミってこんなに切れるものなのか。
「電動カンナは木を削るというより、ちぎるという感じ」と西岡棟梁
「ドキッ!電動糸鋸も同じじゃないか・・・」
木を削るという事は本来は電動のものではない方が相性がいいのだ。
かといって西岡棟梁も全く電動工具を使わないわけではない。
電動で削ったあとの仕上げをカンナなどで削る。
それによって水にも強くなり、カビの侵入も防げるという。
自分でもこれだけミシンソーを使っているけれど、ナイフで削ったあとの手づくり感の方が好きだな、と感じたりしていた。
でもお客さんに聞くとナイフの削り跡が残ってるのは評判よくありません。見た目がきれいなのがいい・・・と。
この映画を観る前に感じた事。
本を読んだ時の感動が大きかったから、映画が本の内容とダブるようだとつまんないかも・・・
杞憂でした。
木や道具、寺院、西岡さんの話、どれもがグッときました。
もっと詳しく知りたくなりアマゾンで関係書数冊注文。
はまりそうです。



Posted by ユウ at 15:47│Comments(6)その他
この記事へのコメント
鬼に訊け みられたのですね~
あまりの列に、あきらめ、見損ねたままでした(-_-;)

木のいのち木のこころ。一気に読み上げた本でした。
Posted by ほお灯 at 2012年07月08日 10:50
チョウナって怖いですよね
ヤリガンナも使い方あまり良くわかりませんよね
今の世界では無用の産物ですから
宮大工さんは使っているのかな?

ヤスリとカンナどちらがいいのでしょうか
好みの違いで片付けるなら
ヤスリでしょうね
でも木の風呂は表面をかんなで削ると
又元に戻ると聞きました
ヤスリでは戻らないでしょうにね
Posted by きゅーぴー at 2012年07月08日 10:55
>あまりの列に、あきらめ、見損ねたままでした(-_-;)

そんなに人気あったんだ。
シネマテークでは1日1回の上映しかなくて、最終日になんとか見ることができました。

「木にいのち・・・」の本では西岡さんの弟子の小川さんも惹かれる方です。
気をつけてみていましたが登場しなかったみたいです。
その弟子の若者は何人か出てました。
Posted by ユウ at 2012年07月08日 12:51
チョウナもヤリガンナも使ったことないですね。

「ヒノキは木の神様」とおっしゃってましたね。
ああ、やはりそうなんだ、と思いました。

自分の安物のカンナやノミもよく砥いでみようかなと思います。
Posted by ユウ at 2012年07月08日 12:56
観たいと思っていた映画!

そんなに混んでたのですか。期待を裏切らなかったようですね。

行かなくて残念!宮大工は、魅かれる仕事の一つです。物づくりの職人さんは、すごい です。

この間、木目はF分の1という、心理学の癒しの数式に当てはまると教わってきました。木製が好まれるのは根拠があるのだな、と思ったのです。
Posted by プッチ at 2012年07月09日 22:00
プッチさんは今年もシネマテーク会員ですよね。
私は半年ぶりくらい。
しばらく行ってない間にパンフレット見たら興味ある映画がありました。
明日、それらの映画についてアップする予定です。

>木目はF分の1という、心理学の癒しの数式に当てはまると教わってきました。木製が好まれるのは根拠があるのだな

何か興味ありますね。
Posted by ユウ at 2012年07月09日 22:54
 
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