絵&木 › その他 › 辻井くん

2012年01月03日

辻井くん

辻井くん

年末に辻井くんの番組を見た。
debut(デビュー)という2枚組のCDを聴いた時から、辻井くんの作曲した曲も好きになった。
彼に映画「はやぶさ」の作曲依頼が舞い込んだ。
見る事ができないので撮影に使うロボット機材等を触ってイメージを膨らませる。
作曲家、加古隆さんに曲作りの教えを乞う。
「右手だけで弾いてごらん」
途中からメロディが浮かんで来なくなり、中断してしまう辻井くん。
「左手を使っていると自分好みの安易なパターンになってしまう。生まれたメロディを練り直し、何度も練り直さないといけない」
今までは溢れ出るように出てきたメロディの流れがせき止められてしまたかのよう。
苦心の末出来上がった曲をピアノで奏でる。
あー、やっぱりいいなあ、優しい曲だな、と思う。
映画監督さんの感想。
「うーん、もっと力強さが欲しい、優しすぎる」
「もうひとつあるんですけど・・・」
聴き終わった監督
「前の曲の方が力強さが感じられた」
体を揺すりながらしばらくして
「もう1曲」
監督が
「そんなに今日すぐでなくても改めて時間をかけて作ってきて下さい」
他人が思うイメージを自分の体験に重ね合わせての曲作り。
締切当日の曲
監督のOKが出ました。
自分の発想から生まれたものを、自分なりに納得するよう修正して作り上げたものが、認められればうれしい。
だが、他人から依頼されたものは、自分のイメージを合わせて近づけなければいけない。
自分が納得しても依頼者の思いを聞くまで不安でしょうがない。
というような事を木のパズル等を作成してても、思ったりします。




Posted by ユウ at 20:13│Comments(2)その他
この記事へのコメント
う~ん。天下のピアニストといえど、プロならではの、依頼仕事に対しては、ですね。
じつは私も依頼されて、作ったものがあります。
で、それは「詞」だったのですが、(お話じゃなくて)、
物語風なもの、だったので、つい自分基準に作ってしまって、
おもいきりボツに(^^ゞ
相手はプロなので、相手の立場でものをみないと
いけなかったんですけどね。
自分ではもちろん、すごくよくできたと思っています。
そのあと、相手の要望で作り直して、そっちはOK。
いろいろ……勉強になります。
Posted by 茜紫 at 2012年01月05日 10:34
家を建てる時、設計者と施主の意見が食い違う、という話は結構聞きます。
「施主はデザインの事が全然わかんない」
設計者と大工(職人)の食い違いも・・・
「設計者は現場の事を何もわかってねえ!」
それでも1番偉いのはお金を出す人ですものね。
Posted by ユウユウ at 2012年01月06日 16:25
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
辻井くん
    コメント(2)