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2012年09月09日

昆虫と躁うつと文学と

土屋文明記念文学館において行われている企画展「追悼・どくとるマンボウ 北杜夫」を見てきた。
内容が思ったよりバラエティに富んでいて面白く長居をしてしまった。
生まれてからの履歴を追っていくと「ドクトルマンボウ航海記」で一躍有名になり、その後芥川賞受賞、と続いていきますが、
そういった事より面白いのは躁うつ病と昆虫標本。
標本だけの一角が設けてあり、チョウ、トンボ、セミ、蛾、ゲンゴロウまであり、見とれてしまいました。
40代になりムツゴロウ王国にヒントを得て「ドクトル・マブゼ共和国」を建国。
そこでは貨幣や武器、タバコまで作って「文華の日」には星新一さんに文華勲章を与えています。
三島由紀夫さんの「楡家の人々」の推薦生原稿が達筆で書かれていたり、手塚治虫さんとアニメ映画の脚本を担当された事、好きだったマンガも飾られていて鉄腕アトム、あしたのジョー、カムイ伝などがあり、感動したのは小学館のゴールデンコミックスの「忍者武芸帳」があった事。
「僕は作家としては大した仕事はしてないけれど、なだいなださんに言わせると『世間のために役立った唯一の事は躁鬱病を一般に認知させた事』だそうです。」(マンボウ遺言状)
その他家族から見たエピソードなども興味をそそりました。
昆虫と躁うつと文学と
  躁病の時に北さんが描かれた絵
  「第77回企画展パンフレットより抜粋」

昆虫と躁うつと文学と

子供たちの工作を飾ったもの(撮影許可をいただき撮らせていただきました)



Posted by ユウ at 17:36│Comments(4)写真
この記事へのコメント
私も子供たちも「標本コーナー」で、どれだけの時間を過ごしたことでしょう。昆虫好きの次男はご機嫌でした。
レオナルド・ダビンチ展は行かれましたか?
Posted by 優・寛の母さん at 2012年09月09日 19:35
>レオナルド・ダビンチ展は行かれましたか?

おー、うっかりしていたぞ。17日までだ!

これは行かなくちゃと思っていたのです。
言われなかったら忘れていたと思います。
Posted by ユウ at 2012年09月10日 00:21
お急ぎ下さ〜い。
どれを見ても「へぇ〜。なるほど〜」と感心。「北杜夫展」と同じように、長時間を覚悟でお出かけ下さい(笑)
ぜひ、釘を使わない橋造りに挑戦してきて下さいね。ユウさんきっと好きなコーナーですよ。
Posted by 優・寛の母さん at 2012年09月10日 05:43
「ダ・ヴィンチの橋」
全部同じ丸棒でできてるみたいですね。
作ってみようかな。
Posted by ユウ at 2012年09月10日 16:45
 
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